その服何からできている?環境にやさしい衣服原料とは?!
こんにちは!38gです。
最近はもう夏の気配がありますね。
梅雨の毎日では、お天気の日のありがたさを実感しています。
今日は朝から洗濯をしました。
38gの服は最近ほとんど綿100%なので、洗濯してもダマになりにくかったり、繊維が傷みにくかったり、個人的な主観ですがメリットが多いように思います。
綿100%のものは着心地もよいので、服はできれば化学繊維ではなくて天然のものを着たいのですが、TPOに応じるべき時には、そうもいかないことってありますよね。
化学繊維はだめ!ということにこだわると、着ることのできる服がかなり制限されたり高値になってしまいます。
そこで38gは考えました。
自分の中の許容範囲を広げよう!ハードルを下げよう!
どういうことかというと、化学繊維のなかでも環境に優しい素材を取り入れるようにしたんです。
化学繊維の服にも環境に優しい、あるいはそうでもないものの違いがあるの?
実はそうなんです。
それでは、化学繊維の問題にも触れながら、私が主に着ることにした素材をご紹介しますね。
目次
化学繊維の服を着ることは…
アパレルのお店に行って、かわいい服があるな~と思って、38gがまず初めにみるのは、値段ではなく成分表示です(笑)
たいてい、ポリエステルとか、アクリルとか、ナイロンとか…化学繊維がやっぱり多いですね。
私も昔は何気なくそういうものを着ていたけれど、特に夏場の衣服のべたつきなどの不快感はひどいものですね。化学繊維のあの肌に張り付く感じ…、しかも汗を吸ってくれないので、いつまでも不快感が付きまといます。
〇 メリット
さて、まずは化学繊維の服が作られるメリットは、効率的に生産できることや、安く作ることができることです。
例えば、綿だったら原料を栽培して収穫して糸にして織って染めて…と一つの商品を作るまでに数多くの段階を踏む必要がありますが、化学繊維は栽培や収穫のコストは削減できますし、服を織るための糸を作るのが天然原料に比べてとても簡単で早いのです。
また、付加価値をつけやすい特徴があり、染色や防水加工、速乾性などの特性をプラスすることが比較的容易なのだとか。確かに、そういった利点をアピールしている商品、多いですよね。
しかし、しかし…。
〇 デメリット
化学繊維にはやはりデメリットもあります。
ひとつは、先に挙げたぬぐいようのない不快感。
これは私の感じたような汗の不快感だけではなく、「化学繊維(=石油)にずっと触れている不快さ」なのだそうです。
BPAの記事でも触れましたが、石油が原料となるプラスチックや化学繊維には人体に悪影響を及ぼす「環境ホルモン」が含まれている可能性があります。
この環境ホルモン、口から取り込むだけでなく、肌に触れているだけでも負担となり、場合によってはアレルギーなどの症状が出ることもあるそうです。もしかしたら、化学繊維の服を着ていることで感じるかゆみなども拒否反応なのかもしれませんね。
また、効率がよく安価な化学繊維は大量に生産されます。耐久性が悪いものは当然廃棄の頻度も早くなります。ごみは増えるわ、資源はめちゃくちゃ必要になるわ、これは大きな問題ですよね。
結局のところ、昔の人のしていた何でも大切に使い、良いものを長く使う生き方は、けち臭いことでも無駄な努力でもなんでもなく、資源を搾取しすぎている現代からみると、地球とうまく付き合っていく賢い知恵だったのだと実感させられますね。
それでは、まず昔から私たちの暮らしを支えてきた天然原料の衣服を見ていきましょう。
天然素材の服を選ぶ
まずは天然素材の服。これは私がまず最初に目をつけたものです。
天然素材のものは、綿、麻、絹、毛などがあります。
〇 綿
もっともなじみ深いのは綿ではないでしょうか。
私の服も、ほとんどが綿の服です。
さて、そんな綿の繊維の特徴をあげると…。
- 体温調節しやすく着心地が良い
- 柔らかい
- 吸湿性が高く、汗をよく吸う
- 安価である
- 耐久性が高い
一方で、縮みやすい、しわになりやすいというデメリットもあります。
私が個人的に感じていた洗濯時の耐久性の高さは、実は化学的に説明できるみたいで、綿は水分を含むと耐久性がアップする性質があり、石鹸などのアルカリ性にも強いという性質があるそうです。
これだけたくさんのメリットがあり、安いなら、なぜわざわざ化学繊維の服を買う必要があるのかな?とあらためて疑問に思っちゃいますね。
〇 麻(リネン)
夏の涼しげな服装といえば、リネンですよね。
綿よりは登場する頻度は低いですが、私もさらりと着られるのが好きで、よく着ています。
そんなリネンの特徴です。
- 吸湿性が綿よりも高い
- 濡れると耐久性が上がり摩耗にも強い
- カビや雑菌の繁殖を抑えてくれる効果がある
- 体温調節がしやすい
- すぐに乾くので洗濯しやすく汗の不快感もない
- 防臭効果がある
- 保温性がある
一方、デメリットとしては縮みやすい、しわができやすい、糸がよれるなどがありますが。
ありますが。
リネン最強説…!!!
メリットが多くてびっくりしました。
特に、防臭性や抗菌効果にはリネンの素材に含まれる「ペクチン」が関係しているそう。このペクチンがリネンの繊維をコーティングしていることで、汚れが繊維に染み込みにくくなっているのだそうですよ。
それから、夏に着るイメージが強かったリネンなのですが、実は中が空洞になっていて空気をため込む特徴があるので、保温効果にも優れています。
リネン、つよい。
〇 絹
ちょっとお高いイメージのある、絹。
実際のところはどうなのでしょうか。そのほかの特徴も併せてみてみましょう。
- 美しい光沢
- 肌ざわりがいい
- 肌に優しい
- 吸水性が高い
- 静電気が起こりにくい
- 夏は涼しく冬は暖かい
絹といえば、するんとしたなめらかで美しい生地をイメージしますよね。
見た目の良さだけでなく、肌にいいということもわかりました。これは、絹がアミノ酸の成分を含んでおり、人間の肌の成分と近いためです。
こうした性質の特性上、例えば下着や寝間着などには絹が使われていることが多いのかもしれませんね。
一方でデメリットは、紫外線や水に弱く、状態が悪くなったりシミができやすかったりします。また、摩擦にも弱いです。
絹は昔から高級品として扱われており、現代でも高いイメージがありますが、生産地や加工の方法で価格もピンからキリまであるようです。
とはいえ、産地で価値がばらつくということは、安い商品は生産者に正当な価格が支払われていない可能性も(邪推かもしれませんが)、無きにしもあらずなので、やはり生産元は確認しながら商品を選びたいですね。
〇 毛
冬場にとても重宝する、毛が原料の衣服。
こちらにはどんな特徴があるのでしょうか。
以下は、ウール(羊毛)についてご説明します。
- 冬温かく夏に涼しい
- 吸湿性に優れる
- 伸縮性が高い
- 型崩れやしわになりにくい
- 汚れをはじき抗菌効果がある
- 静電気がおきにくい
静電気が起きにくい、は絶対うそでしょ!と思いますが、もともとウール素材は保水性があるので静電気は起きにくいそうなんですよ。我々のイメージとはことなりますね。
一方で、毛玉ができやすかったり、虫食いがあったり、洗濯によるダメージを受けやすいので、扱いは注意が必要です。
絹や毛は動物性のたんぱく質からなる繊維なので、植物性の繊維である綿や麻とはまた違う性質をもっていますね。
どの原料も吸湿性がたかく、体温調整がしやすい素材なので、実は年中使うことができることがわかって意外でした。
デメリットもあるものの、やはり天然のものはスペックがとても高いですね。
環境に優しい化学繊維の服を選ぶ
これが、私の新しい選択肢です。前置きなしに紹介していきますね。
〇 キュプラ
キュプラ、聞いたことはありますか?
人工的に作られた繊維ではありますが、環境にもいいんです。
いったいどうことでしょうか。まずは特徴をあげていきますね。
- 絹のような光沢感、なめらかさ
- 土に還るので環境にやさしい
- 他の再生繊維よりも強度が高い
- 絹より紫外線に強い
- 吸水性、吸湿性がある
この繊維は、実は綿花の種子のまわりにある短い繊維、「コットンリンター」からできています。もともとが自然の素材からできているので、土に還る環境にやさしい素材なのですね。
一方で、洗濯はかなり難あり。水に弱く、しわになりやすいので、家庭でお手軽に洗濯、というわけにはいかなそうです。クリーニングに出すのが無難ですが、家庭での手洗い方法も載せておきますね。
手洗い表記があるものは、30℃以下の水で優しく押し洗いをしましょう。
また、水につける時間を最小限にするのも再生繊維を長持ちさせるコツ。
なぜならキュプラは水に弱く、水につけることによりシワができやすい原因となります。
30秒〜1分程度の短い時間でさっと洗うだけで十分です。
干すときも、陰干しをしてください。
〇 レーヨン
38gが注目しているのがこの素材。
もしかしたら、よく使われているのでご存じな方もいるかもしれませんね。
それでは特徴を見ていきましょう!
- シルクのような光沢感、なめらかさ
- 土に還るので環境に優しい
- 触れるとひんやりする(接触冷感)
- 消臭効果がある
- 初めにつくられた人工繊維
レーヨンの歴史は実は長く、1880年代にフランスで開発されました。もとになるのは紙と同じ「木材パルプ」。もともとは木からできているので環境に優しいのですね。
もともと絹の代替品として作られたものですから、やはり光沢があり高級感があります。38gもドレスコードのある機会なんかでは、レーヨンを選ぶことが多いですね。
一方、キュプラと同じく水に弱くしわになりやすいのが難点です。洗濯が難しいので、こちらも注意して取り扱う必要がありますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
かなり長くなってしまいましたね(笑)
今回の記事では、
- 市場に多く出回る化学繊維の長所や短所
- 天然素材の特徴
- 環境に優しい化学繊維の特徴
を紹介しました。
自然主義に傾倒してしまうと、どうしても現実では不具合が起こってしまうので、状況応じてうまく選択をしていくことが大切ですね。
そして、その選択もできるだけ環境に優しいかどうかを意識することが、限りある資源を有効に使い、地球を守っていくことにつながります。
なにより、天然素材の服は、とても着心地がいいですよ!
皆さんもぜひ、意識してみてくださいね♪