遺伝子組み替え作物って良いの?悪いの?特徴を調べてみました!
こんにちは!38gです。
昨日の記事で出てきた、「遺伝子組み替え」という単語。
38gはこの言葉を学生のときに知りました。
その時はなんとなーく響きが難しいな、という印象しかなかったのですが、
食品の成分表示に結構かいてあるんですよね。
「漫然と受け入れていたけど…これって何?」
「何かわからないものを平気で受け入れてるって、怖くない??」
そう思って段々と気になってきた私は、このことを調べてみることにしました。
というわけで、今回は、遺伝子組み替え作物の良い点や悪い点、私の見解をまとめて行きたいと思います。
もくじ
そもそも「遺伝子組み替え作物」とはなにか?
他の生物の細胞から抽出した遺伝子を組み替えて新たな性質を持たせる手法のこと。
これだけだとなんのこっちゃですよね。
つまりは、「この子は害虫に弱いから、害虫につよい子から遺伝子をもらって、遺伝子をいじって強い子にしちゃおう」ということですね。
遺伝子を組み替える理由としては、害虫に強くなるようにしたり、栄養価をあげたり、除草剤に強くなるようにしたりすることなどです。
一方で、「品種改良」って聞いたことありますよね。
これは、「さまざまな種類を交配させて、新しい特性が誕生するまで続ける。新しい種ができたら、栽培できるようにする。」というものです。
日本の食生活にかかせないお米も、この品種改良を経て、気候や冷害への耐性などの性質を持つことができています。人間が遺伝子に手を加えるわけではなく、植物の交配を利用しているので、比較的健全な響きがしますよね。
ただ、品種改良は交配するたびに成功失敗をたしかめなければならないので、途方も無い時間がかかるのです。
うまくいかなかったら、何世代も何世代も試して確かめ続ければならない…気が遠くなりそうです!早くよりよい性質をもつ新種ができるかどうかって、農家さんにとっては、確かに死活問題だよなあ。
じゃあ、「遺伝子組み替え」のほうはどうなの?
それは以下の良い点の方に書いていきますね。
メリットはどんなことがあるの?
品種改良は、新しい品種ができるまでは長い時間がかかる、ということを上記でお話ししました。
遺伝子組み替えのメリットは、この時間をぐっと短くできること。
もし、スピーディに新しい品種を作り出せたら…
害虫に強い種類を作った場合、害虫除去に必要な農薬散布の仕事をしなくて良いようになります。除草剤に強い作物を作れば、除草剤を用いて栽培することができます。
お仕事の負担が減るということは、その分収量を増やせるということ。
日本は食料自給率が低い国ですから、収量を増やせるというのは魅力的ですよね。
こうした作物をお手軽にすぐ作れるのだとしたら、「遺伝子組み替えって結構良いじゃん!」ってなりますよね。そりゃ、メリットのないものはそもそも活用されないですからね。
でも、結構「遺伝子組み替え」って問題にとりあげられがちだと思うんですよね。
学校で習うくらいだし…。
一体どうして?何が問題なの?
それでは、今度はデメリットをみていきましょう。
デメリットはどんなことがあるの?
ざっくりいうと、「安全なのか分からない!!」というのが、デメリットです。
というのも、人体や環境への影響あるかどうかは、賛否両論のようなのです。
人体への影響で言えば、
アレルギーが出やすいんじゃないか、って言う人もいたり。
アレルギーが出やすいものは市場に出回っていないよ、って反論したり。
遺伝子組み替えの技術は長いことやってきたんだから安全だよ、って言う人がいたり。
いやいや、今後も安全性は検証していこうよ、って言うひとがいたり。
はっきり答えが出ていないんですよ。
環境への影響も同様です。
遺伝子組み替えした作物の花粉が飛んでいって、他の雑草が受粉してその性質持っちゃう可能性あるよね、という声があります。
確かに、周りの雑草が除草剤に強くなっちゃったら、何の意味もない!!
それに、例えばお隣さんが「うちは遺伝子組み替えしていません!」と銘打って作物を作っていたのに、遺伝子組み替え作物の飛んできた花粉を受粉して、意図せずその農家さんの作物が遺伝子組み替えがされてしまったら、ひどく迷惑なお話ですよね。
でも、農林水産省は実験した上でその可能性は低いと否定しています。
まあ、その実験もやりかたに問題があるって批判されているそうですけど…。
つまりは、万人が納得してGOサインを出していない!
これが遺伝子組み替え作物の怖いところなのだと思います。
38gの見解
以上のメリット・デメリットを踏まえての私個人の意見です。
農家の方々にとっては、たくさんのメリットを持つ遺伝子組み替え作物ですが、その安全性がはっきりしない以上、私は「遺伝子組み替えでない」方を選びます。
そもそも38gは、虫が寄ってこない、除草剤がふんだんに使われた作物は、あんまり食べたく無いなって思います。農家のかたは様々なご苦労をされているのは承知しているのですが、それでも農薬を使わず、食物を栽培している農家さんもいる事は確かです。
消費は投資。私は人工的な利点ばかりに頼らず、無農薬と自然の力を利用して頑張っている農家さんを応援したいですね。
とはいえ、もちろん農薬も一定の安全基準を満たしていることは分かっていますし、こうした農家さんを否定するものではないですよ。食料自給率の問題だって、深刻ですからね。遺伝子組み換え作物がもたらす恩恵も考慮したうえで。
あくまで私はどうするか、です。
(おまけ) 成分表示の豆知識
遺伝子組み替え食品かそうでないかの見分け方です。
日本では、遺伝子組み換え作物が使用されている食品には「遺伝子組み替え」。
もしくは遺伝子組み換え作物が混入している可能性がある食品には「遺伝子組換え不分別」。
等表記は絶対しないといけないようです。
一方で、「遺伝子組み替えしてないよ!」という表示は任意なので、書いていないこともあるみたい。
特に大豆とか、トウモロコシとかは遺伝子組み替えがされていることがあるので1度手にとって確かめてみてくださいね。
(他には、じゃがいも・なたね・わた・てんさい(砂糖大根)など)
まとめ
いかがでしたか?
意識していないと、うっかりと見逃してしまいそうな「遺伝子組み替え」。
メリットもある一方で、安全性についてはグレーだということがわかりました。
私の見解は一個人の意見なので参考程度にして、ぜひ皆さんも「自分はどう思うだろう」とご一考いただける機会になれば幸いです。
それでは、また!