クルエルティフリーって何?動物にも優しい商品開発!
こんにちは!38gです。
段々と夏を思い起こすような暖かい日が増えてきましたね。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は「クルエルティフリー」について記事を書きたいと思います。
この言葉、耳にされたことはありますでしょうか?
美容や化粧品、化学品の業界ではよく聞かれるかもしれませんが、もしかしたら知っている方は少ないかもしれませんね。
クルエルティフリーとは、文字通りだと「残虐性(cruelty)がない(free)」という意味。
ですが、いきなり残虐性と言われてもなんだそりゃ?ですよね。
一体どういう取り組みで、背景にどんな問題があるのか。
詳しく説明していきますね。
もくじ
クルエルティな製品開発
私たちが手に取る化粧品、成分表示をみたことはありますか?
ものすごいですよ。
ものすごくよくわからない成分がいっぱい入っています(笑)
ちょっと怖くないですか?
でも、この成分。安全性や有効性はきちんと確認されているんです。
なーんだ!じゃあいいじゃん、って安心しますよね?
私たち人間は、安心できますね。
ただし、その安全性や有効性は、動物の犠牲によって証明されているのです。
成分や最終製品を動物に投与・塗布するして効果を確認する、いわゆる動物実験ですね。
最終的には死に至る動物もいるんだとか…。
しかも。
一般的な化粧品に幅広く使われる成分の多くは、すでに人体への安全性が確認されているんです。
よっぽど新しい成分でない限り、動物実験は必要ない。そりゃあそうだ、って感じですよね。
そういった状況の中、化粧品や日用品の開発・製造・市場進出などにおいて、製品が消費者の手元に届くまでのどの段階においても、動物を用いた実験は禁止しています、という取り組みのことを、「クルエルティーフリー」と呼びます。
ヴィーガンの人の動物愛護の精神とちょっと似ているのかな、と思います。
今、倫理的に考えてクルエルティフリーのブランドを選ぶ消費者は、特に欧州で増えて来ているんですよ。
クルエルティフリーの商品はどうやって見分けるの?
◯ リーピング・バニー・プログラム(Leaping Bunny Program)
クルエルティフリー・インターナショナル(Cruelty Free International)が運営するプログラムです。
公式認定マークは、製品の開発・製造等のいかなるフェーズにおいても例外なく動物実験がされていないことが確認された場合にのみ付与されます。
現在は1,300を超える企業が認定されているんだとか。
◯ ビューティ・ウィザウト・バニーズ(Beauty Without Bunnies)
アメリカを拠点とするPETAの運営する事業。
公式ホームページに、認証された企業のデータベース検索があるので、簡単にチェックできます。
また、クルエルティフリーではない企業の特集記事やヴィーガンの人が読みたくなる記事などもあるので見応えがありますよ。
この認証の団体、どちらもバニー(うさぎ)という名がついていますね。
これは、化粧品の動物実験に最も多く利用されているのはうさぎだからなのです。
なお、どちらの認定マークにもうさぎが用いられていますよ。かわいい!
クルエルティフリーの企業はどんなものがあるの?
認証マークの話題でもありましたが、実はたくさんあります。
〇 THE BODY SHOP
イギリス発のボディケアやスキンケア商品を販売する企業です。
こちらの企業の本気度は本当にすごくて、自社での取り組みはもちろん、動物実験の廃止を目指して署名運動を行い、国際連合に提出したのだとか。
製品はすべてクルーエルティフリー(動物を犠牲にしない)。
ヤギやリスなどの動物毛の代わりに人工毛で作られたメイクアップブラシを売っていたり、メイクアップ製品には甲虫由来の赤色色素)や魚の鱗、貝殻などを使用せず、天然のミネラルなどを配合しています。
配慮は虫や魚にまで…!すごいこだわりです。
〇 LUSH
バスグッズなどを販売する企業ですが、実はTHE BODY SHOPから派生した企業なので根っこの理念は同じですね。
動物実験が行われていないところからしか原料調達はしない、人に協力をしてもらって商品開発をする、売り上げを動物の権利を守る団体に寄付するなどの企業努力をされています。
◯ 日本の企業
日本の企業も、動物実験をせずに商品開発をすると表明している会社は実は結構あります。
ただ、市場がグローバル規模になると、輸出する際に動物実験がされているかどうかが基準になることがあり、その場合においては基準を満たすためにやむなく動物実験をしているという実情があるようです。
売り上げのことももちろん考えなくてはならないでしょうから、この点は悩ましいところです。
でも人体への安全性がもうすでにわかっているのなら、無闇に動物を犠牲にすることはないんじゃないかなというのが私の立場なので、全世界的に例外なくクルエルティフリーが広まればいいのにな〜。
まとめ
いかがでしたか?
製品開発にはこうした動物の健康や命の犠牲が伴っている事に驚きましたね。
製品開発の状況って、顧客からは見えないので、その問題すら知らないってことが多いと思うんですよね。
しかし、その実情を問題視し、認証マークを定めたり、NOを唱える企業はたくさんあります。少しずつ、状況は改善していっているようですね。
我々もできるだけ正確な実情を知り、倫理的な企業を応援したいものです。
動物にも優しい商品を選択することで、身も心も美しく!
ってことですね。
では、また!