WELEDA創設にも関わった!ルドルフ・シュタイナーってどんな人?
こんにちは!38gです。
昨日、サステナブル な企業として「WELEDA」をご紹介しました。
この会社の創立に大きく関与した1人が、ルドルフ・シュタイナーという人物です。
もしかしたら、「シュタイナー教育」「シュタイナー学校」という名前の方でご存知の方も居るかもしれませんね。
彼は、人智学(アントロポゾフィー)を創設したほか、社会・経済・医学・農業・教育などの面において幅広い分野に影響を与えました。
そんな多才なシュタイナー。一体どんな人物だったのか、今回はまとめていきたいと思います。
略歴
1861年2月27日
生後すぐオーストリアに移住し、学校と家庭で初等教育を受ける。
7歳のころから
「超感覚的世界」を認識するようになった。
1872年(11歳)
ウィーナー・ノイシュタットにある実業学校に通学。
学業時代に幾何学、自然科学、哲学などに興味を持ち文献を読みふける。
20代の頃
『自由の哲学』『ゲーテ的世界観の認識論要綱』などの書籍を出版。
1883年(22歳)
ゲーテの自然科学に関する著作を校訂して序文を書く仕事を依頼される。
翌年、家庭教師の副業も始める。
1890年(29歳)
ワイマールへ転居。ゲーテ=シラー遺稿保管局にて働くが、35歳で退職。
1897年(36歳)
ベルリンへ転居。
このときにゲーテの自然科学に関する著作の校訂作業が完了。
『ゲーテの自然科学論文集』を出版。
1899年(38歳)
労働者教養学校 Arbeiter-Bildungsschule で働く。
同年10月31日、アンナ・オイニケと結婚。
1902年(41歳)
神智学協会の会員となるが、1905年には同会員の妨害を受けて退職。
1908年頃から
オイリュトミーという全く新しい運動芸術・舞踏芸術が始められる。
1910年(49歳)
主著である『神秘学概論』を出版。
1912年(51歳)
「アントロポゾフィー協会」(人智学協会)設立の準備を始める。
1918年以降
「ゲーテアヌム」と呼ばれる木造建築に着手。
しかし1922年に放火にあい消失した。
同年ごろ、社会組織の三構成運動に心血を注ぐようになる。
1919年(58歳)
「自由ヴァルドルフ学校」開校。(煙草工場の付属学校。)
社会組織の三構成運動が破綻する。
1921年(60歳)
医師イタ・ヴェーグマンと化学者オスカー・シュミーデルらと連携し、アントロポゾフィーを患者の要求に応えるために活用法を定めていく。これがのちのWELEDA設立に大きく関わる。
1925年(64歳)
逝去。
こんな感じです。
正直いうと、多方面に活躍し過ぎている人なので、かなり飛ばしたところもあるのですが、この略歴から、彼が如何に聡明で、多才だったかが伝わるといいなと思います…。
伝わりますか?(笑)
それでは、次は彼を語るときに外せない「人智学」についてまとめていきますね。
人智学ってどういうものなの?
近代の物質主義を忌避しており[4]、人間の意識は進化すること、人間は意識の進化の基礎となる霊的な現実を直接知覚することが可能であること、また、文化活動・経済活動・政治活動を通して社会を発展させることができると信じた[4]。様々な思想や当時の科学的知見を取り入れて自らの思想を構築し、その思想を当初は「神智学」、のちに人智学と呼んだ。
http:// https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%99%BA%E5%AD%A6
シュタイナーの生きた時代は、丁度近代的な科学技術が急速に発展し、世界大戦の真っ只中でした。この中で人々が段々と物質主義的になっていくことに対し、警鐘を鳴らしたのだと思います。
こうした物質主義の世界は確かに便利で人類の文明を大きく発展させましたが、と同時に、精神的な堕落や数字的な味気のない空虚さをもたらしました。
シュタイナーが主張する霊的な成長というのは、こうした脅威から、自分を守りなさいという意味合いがあるように思います。
ちなみに、毎日15分の瞑想を行い、集中していくことで、誰でも霊的知覚が得られる、と彼は解いています。 毎日15分でいいなら、やってみてもいいかもしれませんね。
それでは、今度は人智学に基づき考案されたシュタイナーの教育についてお話しますね。
シュタイナー教育について
シュタイナーは、教育とは、子どもが「自由な自己決定」を獲得できるよう補助することだと考えていました。
「自由ヴァルドルフ学校」では、すべての子どもに開かれ、12年の一貫教育がなされました。また、学校経営の中心的役割は子供たちと直接関る教師が行いました。
12年の一貫教育というと、例えば6歳からなら、小学校入学から高校卒業までのイメージですね。
シュタイナー教育で特筆すべきなのは、芸術を重視していること。
シュタイナーは、芸術活動における記憶とファンタジーが、人間の生命発展力につながると信じていました。
具体的には、オイリュトミー、フォルメンや、造形絵画、童話、物語、詩、演劇、合唱、器楽演奏など幅広い芸術教育が行われます。
◯ オイリュトミーとは
音楽に合わせて体を動かし、図形や感情を表現する科目のこと。
意識と身体のギャップを埋めることを目的としてして、言葉または音楽の力を全身の動きに変換します。
シュタイナーが提唱した運動芸術で、教育、芸術、治療における実践がなされています。
◯ フォルメンとは
直線、曲線、方形、渦巻き、鋭角、鈍角などの幾何学模様を、色を使って描画し運動感覚やバランス感覚などさまざまな感覚を活性化させます。
この活動によって、連続性やリズム、調和などの“宇宙の在り方”と結び付くことを目的としています。
この他にも、
- 子どもの育ちを7年の枠組みで捉える。
- 刺激が少なく安心感のある環境
- にじみ絵を重視
とにかく、シュタイナー教育はシュタイナーの霊的経験が基盤となる人智学が元になっているので、ぶっちゃけていうと客観的な評価ってしづらいと思います。
人智学って、本当にそれが正しいのかどうか、誰も知りませんからね。
でも、少なくとも私は、こうした教育環境は理想的で穏やかで、とても好きです。子どもたちに最大限の配慮を行なっているし、芸術を重視しているところがとても共感できます。
私も子どもの個性を輝かせるのはファンタジーや芸術経験から養われたイマジネーションの表出であると思うからです。
…なんだか熱がはいってしまいましたね(笑)
まとめ
今回はルドルフ・シュタイナー氏についてご紹介しました。
正直まとめ終わった今になってもちんぷんかんぷんなくらいに、難解で多才な方なので、まだまだ掘り下げていきたいなと思います。
人智学、その真髄がとってもきになる。ちょっとスピリチュアリズムも含んでいるから、その点でもめちゃくちゃ面白いですね。
彼の思想がもたらす恩恵は、教育や医療分野だけにとどまりません。もしかしたらこの物質社会に疲れるあなたにとって、生きるヒントになるかもしれませんよ。
関心を持たれたら、人智学について調べてみてくださいね。
それでは、また!
(次回からは、いつもの調子のブログに戻りたいと思います笑)